こんにちは、アキラ(@akirakaigai_com)です。
海外で暮らす理由は人それぞれかと思いますが、海外移住する為の準備の基本はほぼ全員に共通しています。
・毎日不安で仕方ない
・海外に行ってから困りたくない
・出来るだけ海外で快適に暮らしたい
・日本でやり残したことは無いか
上記のような不安を消す為に、一番大切な海外移住準備は全体の計画作り(大日程)です。
大日程計画が必要な理由は、自分がこれから「何を」「いつまでに」「どうやって」準備して、いつまでに海外移住を成功させるのか具体的なやり方や準備期間、また必要になる費用を明確にすることが出来るからです。
海外移住なんて真剣に準備しなくても何とかなるでしょう・・・と思っていると、とんでもないミスを犯して最悪「予定通り海外で暮らせない!」なんてことにもなりかねませんのでご注意を。
私自身アメリカ駐在員やフィリピンでのセミリタイア生活合わせて15年以上海外で暮らしていますが、未だに海外移住する為の準備を行う際は、その都度全体の大日程計画表を作り、やるべきことの準備や手配を毎回行っています。
そうしないとやることが多く、私の場合必ず何かやり忘れたことが出てしまうからです。
しかし海外移住の準備は、結構面倒くさいです!
そもそも初めは何をするべきか、やり方もよく分かりません。
また何となく計画を作ってみても、準備する項目が不十分で意味のないものになったり・・・。
そこで今回の記事では、海外移住準備の仕方(初めから終わりまで)についてお話しします。
具体的にはこの記事を読むことで、下記の2点について分かります。
・海外移住の準備項目:初めから終わりまで
・海外移住の準備:本気で準備し快適生活を!
私の海外生活15年で最終的に分かった、海外移住に必要な準備の結論です。
これを読み終わる頃には、皆さんは当時の私の様な苦労や後悔はしなくなるでしょう。
それでは早速始めます!
目次/Contents
海外移住の準備:初めから終わりまでの必要項目とは

海外移住することに決まった時点で、やらなければいけない準備は下記の6項目に分類されます。
海外移住の準備(初めから終わりまで)
1)会社の退職手続き
2)永住ビザの準備
3)領事館での手続き
4)引っ越しの準備
5)海外移住先の準備
6)日本で必要な手続き
中には準備する必要が無い準備もあります。
例えば海外駐在員として赴任される方には、1)の退職手続きは不要ですし、その他のビザ準備や海外移住先の準備も会社が全面的にバックアップしてくれるでしょう。
しかしその他については、海外移住する方ほぼ全員に必要な準備です。
よって上記6項目から自分に必要なものを選び、具体的に「何を」「いつまでに」「どうやって」準備するのか、まずは自分で大まかな計画を立てましょう。
そして計画の中にはこれら6項目に必要な「費用」についても、算出して計画表に織り込みましょう。
※海外で暮らす費用の一例
・【体験談】海外移住後の生活費:日本アメリカフィリピンを徹底比較
・アメリカやフィリピンに海外移住するなら知るべき電気ガス水道代比較
・海外に移住したいなら移住ビザが必要:人気3ヵ国のビザを徹底比較
・【体験談】海外移住の費用について:必要なお金の総額と内訳を大公開
海外移住の準備その1:会社の退職手続き
海外駐在員として赴任される場合は別ですが、例えばセミリタイア生活を海外で送る方は、会社を退職する手続きが必要でしょう。
退職する際は会社関係以外の準備(例えば家族や両親への説明)も大切になります。
遅くなればなるほどもめる原因にもなりますので、早めに話し合いをもって進めましょう。
会社を辞めて新しい場所で生活する為に、必要な準備の詳細については【体験談】セミリタイアするまでの全体計画についてを参照下さい。

海外移住の準備その2:永住ビザの準備
海外で暮らす場合は、移住先の国から移住ビザを取得する必要があります。
国によって取得方法は異なりますが、例えば私が現在住んでいるフィリピンの移住ビザ(SRRVisaスマイル)の場合、通常では半年前後(追加料金を払えば早くなる場合があります)かかるので、忘れずに大日程計画表に入れておきましょう。
フィリピンの移住ビザを取得する為の方法や、実際にかかった費用などの詳細について知りたい方はフィリピン特別永住権SRRV:移住ビザ取得に必要な費用や方法とはを参照下さい。

海外移住の準備その3:領事館での手続き
海外移住する際に必要な移住ビザですが、多くの場合必要な提出書類の中に申請者(大人のみ)の「犯罪経歴証明書」があります。
そして入手できる場所は、現在自分が住んでいる場所によって異なります。
犯罪経歴証明書:入手方法
通常日本に住んでいる方であれば、警視庁や県警・道警・府警にいって入手します。
※参考資料
警視庁:渡航証明(犯罪経歴証明書)の申請について
愛知県警察:犯罪経歴証明書申請手続き
大阪府警察:犯罪経歴証明書の申請手続きについて
そして海外に住んでいる我々のような場合は、日本領事館に依頼すれば取得出来ます。
※参考資料
外務省:在外公館における証明
犯罪経歴証明書:申請から取得までの日数
日本国内の場合は、申請から数週間かかる場合が多いようです。
そして海外で申請した場合は・・・これはとても長いです。
我が家の場合、3ヶ月弱かかりました。
というのも領事館の方曰く、書類の流れが
外国にある総領事
日本の警視庁
外国にある総領事
我が家
となる為、時間がかかってしまうとの事です。
犯罪経歴証明書:有効期限について
なおこの「犯罪経歴証明書」の有効期限は、半年となっています。
いくら準備は早めが良いとはいえ、有効期限があるものは注意しましょう。
海外移住の準備その4:引っ越しの準備
引っ越しには結構な準備期間がかかり、費用も大きくなる場合が殆どなので、必ず事前に計画して準備しましょう。
ちなみに我が家(家族4人)の場合は、今ある「荷物を捨てるものと持って行くもの等に分ける作業」で数か月、持って行くものの梱包作業で約1ヶ月ほどかかりました。
我が家の引っ越し費用や、フィリピンに引っ越す際に大活躍したバリックバヤンボックスについて興味のある方は、【体験談】海外移住費用は結局いくら必要か?総額&内訳を大公開をご覧下さい。

海外移住の為の準備その5:海外移住先の準備
海外移住の準備を進める上で、なかなか自分だけでは対応出来ないのが移住先の準備です。
というのも本来であれば自分自身が現地に行って準備したいところでしょうが、外国ともなればなかなか気軽に何度も行ける訳ではありません。
・移住先の住居準備
・転校先の学校入学準備
特に移住後に自分が住む賃貸アパートなどの住まいや、子供がいれば転入する学校選びは急務です。
しかし現実的には日本でまだ会社員として働いていると、なかなか難しいと思います。
そこで私は現地の日本人に依頼し、代行調査してもらう形で準備を行い、自分の計画表に入れて進捗フォローしました。
海外で暮らす準備は、時に第三者をうまく利用して進めることも大切でしょう。
我が家は費用は数万円ほどかかりましたが第三者にお願いしたおかげで、海外移住初日から快適なアパートで暮らせ、子供の入学手続きもスムーズに進んで助かりました。
現地代行サービスの仕組みや費用については、私が行っている現地調査代行サービスフィリピン現地調査サービス:親子留学や母子留学&海外移住者向けを参照下さい。

海外移住の準備その6:日本で必要な手続き
海外移住の準備を進めるにあたり、日本でしか出来ない事もいくつかあります。
特に今からお話しする4項目を忘れると大変なことになるので、忘れずに準備しましょう。
・住民票
・戸籍謄本
・年金
・国際運転免許証
住民票について
もしまだ住民票が日本にあるようなら、転出の手続きが必要になります。
特に義務教育期間の子供がいる場合、転出しておかないと「学校に来てください」と連絡が来ますので要注意です。
しかし中には住民票を日本に残したままで、海外に1年前後住んでいる方もいらっしゃるようです。
住民票についての詳細について知りたい方は、海外移住の裏技!?海外生活する際みんな住民票はどうしているの?に情報をまとめましたので参照下さい。

戸籍謄本について
私の場合は永住ビザを申請するうえで、戸籍謄本の提出が必要だったので入手しました。
我が家はこの戸籍謄本を、子供の学校入学手続きにも使いました。
永住ビザ申請用にはきちんと領事館で翻訳してもらったものを使いましたが、学校に提出したものは私がネットを参考にして翻訳したものでOKでした。
※学校によって対応が異なると思いますのでご注意下さい。
年金事務所で行う手続きについて
海外移住をする場合、国民年金への加入が義務から「任意」に変わります。
そして加入を辞めたければ、年金事務所での手続きが必要です。
年金や住民票の変更手続きや、変えた場合のメリットやデメリットについては海外移住前に国民年金の免除申請の検討を!必要な手続きや手順とはをご覧下さい。

国際免許証取得手続きについて
フィリピンで運転する場合、もちろん現地の運転免許を移住後すぐに取得出来ればよいのですが、それには長期滞在を証明するビザが必要なので実質非常に難しいと思います。
よってフィリピンで運転するには、国際免許証を準備しておくと便利です。
国際免許証は運転免許センターで取得出来、費用は都道府県によって異なりますが、大体3000円弱のところが多いです。申請する際は受付時間が短い場合が多いので、事前にホームページ等で確認してから行くようにしましょう。
申請さえ終われば、(特に書類等の不備が無ければ)その日中に発行されます。
※参考資料
国外運転免許証取得手続(本人による申請)
海外移住の準備:本気で準備し快適な海外生活を!
改めて自分の海外移住準備を振り返ると、結構ハードだった日々がよみがえります。
準備したり申請したりする手続きは多々あります。
時間だってその日に終わるものもありますが、ビザ申請のように半年前後かかるものもあります。
そこで大活躍するのが、この記事の一番初めでお話しした全体の計画作り(大日程)です。
大日程計画表を使ってやるべきことを管理すれば、やり忘れや後々後悔するようなことは無くなります。
快適な海外移住生活の為に大日程計画表を活用して、早め早めの準備や行動を心掛けましょう!
でも有効期限がある書類等は、早めに用意しすぎると無効になってしまうので、くれぐれも注意してくださいね。
ご清聴ありがとうございました(^^)/
我が家が実際に海外移住する為に行った準備や方法、お金に関することを【実践済】家族で海外移住するには?準備や費用、具体的な方法とはにまとめました。
今回お話しした事の補足説明は全てこの記事にありますので、海外移住の全体像等について知りたい方はご活用ください。
