こんにちは、アキラ(@akirakaigai_com)です。
海外移住をする際現在の住民票をどうするべきか、意外に知られていないかもしれませんね。もちろん私も知りませんでした(笑)。
何となく今まで住んでいた都市から離れる場合、住民票を新しい都市に移していましたが、海外に引っ越す場合はどうなのか…。
住民票をそのままにしておくと、どんなメリットやデメリットがあるのか。
また住民票を抜くことで、どんなメリットやデメリットがあるのか…。
私自身海外生活を15年以上して、ようやく海外移住者が知っておくべき住民票に関するメリットとデメリットが分かってきました。
そこで今回は「結局海外移住する場合は住民票をどうするべきか」についてお話しします。
具体的にはこの記事を読むことで、下記の2つについて分かります。
・海外移住後も住民票を日本に残すべきか
・海外移住後も住民票を残す良い点悪い点
それでは早速始めましょう!
目次/Contents
海外移住後も住民票を日本に残すべきか
海外移住する際に住民票を日本に残しておくべきか、判断するポイントは下記の3点です。
・最低年1回一時帰国して日本で生活するか
・義務教育期間中の子供がいるか
・日本の健康保険に加入し続けたいか
海外移住後も住民票を残すなら最低年1回は一時帰国!?
海外移住後も住民票を残すべきか、判断するポイントの1つ目は「最低年1回は一時帰国するのか」です。
そもそも住民票は
おおむね1年以上海外で生活する場合は転出届を出さなければいけない
事になっています。
※参考資料
渋谷区:国外転出届
江藤区:国外への転出届
熊本市:国外転出届
よって
もしも毎年日本に帰ってきて登録している町で生活しなければ
そもそも住民票を残しておけません。
また生活の拠点がほぼ100%海外であれば、本来国外転出届を出すべきかもしれませんね。
海外に移住する家族の中に義務教育中の子供がいるか
海外移住後も住民票を残すべきか、判断する2つ目のポイントは「義務教育中の子供がいるか」です。
住民票を残したままの場合、義務教育期間中の子供がいれば「学校にきちんと通っているのか」管理され、通っていなければ「通うように連絡及び指導」を受けます。
連絡をうけても我々が返信しなければ学校側は
・1年間は欠席扱い
・それ以降は在籍していない扱い
を取ります。
※参考資料
文部科学省
6. 学齢児童生徒が国外に転出した場合における学齢簿や学籍の取扱いについて
よって日本の学校に通う予定が無ければ、転出届を出して住民票を抜く必要があります。
住民票を残しておけば日本の健康保険に加入可能
海外移住後も住民票を残すべきか、判断する3つ目のポイントは「日本の健康保険に加入し続けたいか」です。
もし日本の健康保険に加入し続けたいのならば、住民票は必ず残しておく必要があります。そして住民税と健康保険料を支払い続ければ、制度を活用することが出来ます。
しかしここで注視したいのが、個人で加入する健康保険と国民健康保険、どちらがお得かという点です。
そしてそれを判断するには、下記2つの情報が大切です。
・自分の年収額
・海外で利用可能な個人保険料
自分の年収額
海外移住する上で、自分の年収額は大変大切です。
特に各種免除を受ける際には、年収が大きく影響してきます。
・住民税
・健康保険料
上記でお話ししたこれらについても、年収が少なければ免除になる可能性があります。
海外で利用可能な個人保険料
もちろん海外移住すると決まれば、その国などで用意されている健康保険制度があれば検討してみることも大切です。
私が住んでいるフィリピンにも「フィルヘルス」、国民が加入している割安な健康保険制度があります。
※参考資料
JETRO
ASEANにおけるヘルスケア制度・政策調査、公的な社会保障制度
私は現在日本で健康保険に加入していますが、保険料の削減を目的に今後フィリピンの健康保険も視野に入れ見直しを考えています。
海外移住後も住民票を残す良い点悪い点

海外移住後に住民票を残した場合の、メリットやデメリットは下記の通りです。
メリット
・保険料を払えば健康保険に継続加入可
・保険料を払えば国民年金に継続加入可
・子供手当てがもらえる
デメリット
・住民税を納める必要がある
・健康保険料を納める必要がある
・義務教育児は日本の小中学校へ…
海外移住後に住民票を残した場合のメリット
保険料と国民年金については上記ですでにお話ししたので割愛しますが、3番目の「子供手当てがもらえる」というのは新たなメリットです。
子供の年齢にもよりますが、毎月1万円(もしくは1万5千円)もらえるのは大きな収入になります。
海外移住後に住民票を残した場合のデメリット
海外移住後に住民票を残した場合のデメリットは、住民税や健康保険料の支払い義務がある点です(金額は収入次第)。
そしてこれは注意点ですが、住民票が無いと失業保険がもらえませんので、今後
・早期退職&セミリタイア生活を送る予定
・失業保険が欲しい
方は気をつけましょう。
海外移住を検討するうえで、国民年金の支払い免除や住民票などの手続きについてお話ししましたが、正直100%完璧で正しい回答は誰にも分かりません。
特に日本の健康保険継続加入については、実際海外移住する国にある保険制度を精査し、現地人の評判も踏まえて判断するべきです。
また自分のケースは住民票を日本に残せるのか、事前に市役所の方に確認することもお勧めします。
もし定期的に日本に一時帰国される予定でしたら、移住後数年ほどかけて何が一番自分たちにとって良い形なのか、比較検討しながら作り上げていくことが最良だと私は思います。
最後に海外生活するうえで、今までの国民年金がどうなるのか気になる方は【徹底解説】海外移住したら国民年金の受給資格はどうなるの?を参照下さい。

ご清聴ありがとうございました(^^)/