【体験談】アメリカの日本食レストラン：実力とメニューを徹底解説

こんにちは。現在家族4人と海外移住しながら、セミリタイア生活中のアキラといいます！

私は海外駐在員としてアメリカで12年ほど暮らしていたのですが、その間に日本食レストランで少なくとも400回以上食事をしました。

そして分かったことは、アメリカの海外日本食レストランは

が多いという事実です。

海外にある日本食レストランの「本物・偽物」の見分け方は…店名です！
・大和 Yamato
・銀座 Ginza
・大将 Taisho
・将軍 Shogun
・兜 Kabuto
・火山 Kazan
・江戸 Edo
・東京 Tokyo
・神戸 Kobe
・おいしい Oishii
・一番 Ichiban
・富士山 Fujiyama
・ワサビ Wasabi
かなりキケンです(/・ω・)/

— アキラ＠フィリピンセミリタイア (@akirakaigai_com) June 14, 2020

そこで今回はこんな私がアメリカにある日本食レストランの実力や、実際に食べられるメニューについて徹底解説します。

これからアメリカに住む予定の方や、いつか住んでみたいと考えている方、移住したばかりの方等に少しでも参考になれば幸いです。

また今回お話する内容は、他の海外でもほぼ同じだと思います。

なのでアメリカという部分を、海外と読み替えていただいても結構です。

アメリカ日本食レストランの実力は？海外のメニューについて

アメリカの地方都市でも、ある程度の日本食は食べられます。

日本食レストランが街に数件あったり、アジアンレストランのメニューの一部に日本食があったりする場合もあるでしょう。

ただし「日本食」を提供しているこれらのレストランも、実際我々日本人から見ると本当の日本食を提供しているのは１～２件有るか無いかというのが実情です。

アメリカ日本食レストラン：海外のメニューについて

アメリカの地方都市で食べられる日本食は、主に下記のようなものになります。

	料理名 (一例)	本物の 日本食 レストラン	偽物の 日本食 レストラン
1	寿司、刺身	〇	△
2	揚げ物 コロッケ、アジ イカ、天ぷら	〇	△
3	焼き魚 さば、サンマ ほっけ	〇	✖
4	麺類 ラーメン そば、うどん	〇	✖
5	丼もの かつ丼、親子丼 天丼、牛丼	〇	△
6	酒の肴 塩辛、酢の物 胡麻和え、漬物	〇	✖
7	デザート ケーキ、アイス クレープ	△	✖

〇＝日本人でも違和感がない
△＝一部違和感がある
✖＝日本食ではない（ニセ日本食）、提供されていない

海外の日本食レストランメニュー：アメリカの寿司や刺身

アメリカの地方都市でも、寿司や刺身を食べることはできます。

しかし本物の日本食レストランであれば良いのですが、偽物の日本食レストランだと品ぞろえが少なく

といったものが中心な場合が多いです。

握り自体も本物の日本食レストランと比べれば、かなりいい加減な場合が多いですが、これは日本の100円寿司と同等レベルなので特に問題ありません。

また寿司に限ったことではありませんが、偽物の日本食レストランは日本米を使っていない為、ご飯がおいしくない場合がほとんどです。

それでもこれから紹介する料理と比べれば、偽物の日本食レストランにある寿司や刺身もそこそこ日本のものに近い気もします。

※1枚目
偽物日本食レストランの寿司＆刺身セット
1人前＝約20ドル

※2枚目　クルーズ船内にある寿司バーの持ち帰り
１つ＝約２ドル

海外の日本食レストランメニュー：アメリカの揚げ物

これは本物と偽物レストラン共に、ほぼ同じレベルです。

１つ大きく違うのが日本のソースが付いてくるか。

偽物レストランでは日本のソースではなく、変な甘いソースが付いてきます。

しかし天ぷらは要注意です！

天ぷらに関しては本物の日本食レストランは普通の天ぷらが、きちんと天つゆも付いて提供されます。

しかし偽物の方はパン粉で揚げたものが、天ぷらとして結構頻繁に提供されてきます。

そして天つゆも日本の味ではなく、めんつゆベースのよく分からないものが出てくる場合がほとんどです。

衣ばかりのエビフライを、謎のニセ麺つゆでどうぞ…。

海外の日本食レストランメニュー：アメリカの焼き魚

アメリカでは基本肉社会なので、魚を焼いて食べることは少ないです。

よって魚も海に近いところ以外は、冷凍ものの魚を調理することになります。

偽物の日本食レストランでは、魚の焼き物を扱っていないところが結構多いです。

また扱っていても焼き方がまったくいい加減（調理人自体が魚の焼き方を知らない？）なので、焼き魚は本物の日本食レストランで食べましょう。

海外の日本食レストランメニュー：アメリカの麺類

本物の日本食レストランで食べられるラーメンは、日本人が自宅で自分で作るラーメンとほぼ同じ、つまりインスタントです。

インスタントと言っても出前一丁などの袋めんではなく、2～３人分を300円前後で売っているラーメンです。
※下記イメージ写真

よって過度な期待はやめましょう。

もし本格的な日本式ラーメンが食べたければ、ラーメン専門店に行くことをおススメします。

最近ではアメリカの地方都市にもいくつか進出していますので、日本の味を楽しむことができるでしょう。

偽物の日本食レストランにあるラーメンは、全くの別物と考えましょう。

日本のラーメンと思って注文すると、かなりの確率でガッカリします。

※１枚目
本物ラーメン専門店の味噌ラーメン
※２枚目
本物ラーメン専門店のラーメンセット

海外の日本食レストランメニュー：アメリカの丼もの

アメリカではかつ丼と親子丼が一番ハズレが少ないです。

かつ丼と親子丼の場合

本物及び偽物の日本食レストランどちらでも、日本の丼ものに近いもの（決して同じではありません）を食べることができます。

アメリカに普及している日本食向けの調味料は

です。

よって本物はもちろん、偽物の日本食レストランでも

であれば、それなりなものが作れるようです。

期待できない天丼

しかし偽物日本食レストランの天丼は危険です。

出てくる可能性が高いです。

天ぷらの衣は先ほどお話しした通り、パン粉かもしくはフリッター系。
※下記イメージ写真

天丼に欠かせないあの甘ダレが出てくることはまずありません。

なお本物の日本食レストランでも、甘ダレがご飯とてんぷらにかかった天丼はなかなかお目にかかれません。

よって日本の天丼が食べたい方にとっては、アメリカ地方都市は厳しい場所です。

※海外では貴重な日本式天丼

レトルト食品の牛丼

牛丼は「牛丼のもと（冷凍食品）」を温めて出しているだけの場合がほとんどです。

日本食料品店で味の素の牛丼の具を3ドル前後で買えますので、わざわざレストランで高いお金を出して食べることは無いでしょう。

海外の日本食レストランメニュー：アメリカの酒の肴

このジャンルに関しては、偽物の日本食レストランにはまずありません。

本物と偽物の日本食レストランを見分ける方法として、これらのものがメニューにあるか確認しても良いでしょう。

これらは日本と比べると量は多めですが、値段も倍以上することがほとんどです。

海外の日本食レストランメニュー：アメリカのデザート

残念ながらデザートについては、アメリカの地方都市には日本と同等レベルのものがありません。

これは日本人に好まれるデザートが、アメリカで販売されている既製品では手に入らないということになります（手に入っても高い）。

このことについては本物の日本食レストランも分かっているらしく、デザートは一番無難なアイスクリームが良く売れているそうです。

偽物の日本食レストランにもケーキなどのデザートがありますが、著しく甘いだけのケーキが来るのでおススメしません。

まとめ：海外のメニューやアメリカ日本食レストランの実力は？

アメリカに限らず海外の日本食レストランには、過度な期待は絶対的に禁物です。

それなりのものが出てくれば満足といった、諦めの気持ちを先に持っておけばそれほど後悔することはないでしょう。