こんにちは、アキラ(@akirakaigai_com)です。
先日の記事フィリピンでバイクを買う前に確認すること:選択肢と価格についてでは、フィリピンで購入できるバイクの種類や価格についてお話ししましたが、バイク選びでもう1つ大切なことはバイク自体の品質ではないでしょうか。
特にフィリピンではものが壊れる確率が日本よりも断然高いので、品質には十分注意しないと後々多額の修理代を支払う事になるので要注意です!

日本メーカーのバイクは割高だが壊れにくく全体的に品質が良い
よく耳にする言葉ですが、本当にそうなのでしょうか?
最近では中国製の携帯など、品質が上がってきているものもありますので、実は現時点では日本車と非日本車の差がほぼ無いとか・・・本当のところはどうなのでしょうか。
そこで今回の記事では、実際に私が購入した日本車と中国車(組み立ては共にフィリピン)を比較し、これからバイクを購入される方はどちらを選ぶべきかについてお話しします。
具体的にはこの記事を読むことで、下記の3点について分かります。
・フィリピンで購入すべきバイク:おすすめは断然日本車
・フィリピンで購入すべきバイク:日本車と非日本車の比較
・フィリピンで購入すべきバイク:総合的な満足度
それでは早速始めましょう。
目次/Contents
フィリピンで購入すべきバイク:おすすめは断然日本車

フィリピンで購入するバイクは、日本車のほうが絶対的に安心です。
特に(私のように)自分でバイクを整備したり直せない人や、1年以上乗り続ける予定の人は、多少高くても日本車にしておいた方が後々後悔しません。
ちなみにここで言う「安心」とは、下記のようなことを言います。
・故障しにくい
・外観不良(ヒビやサビ等)が発生しにくい
・ブレーキの利きが良く安全
上記の「安心」に6万円前後払えるのであれば、私は日本車をお勧めします。
ただし「ものすごくバイクが好き」で「壊れても自分で修理出来る」、バイクのメンテナンスを楽しめる方であれば、見慣れている日本車でなくても良いと思います。
日本車と非日本車の詳細比較について、これから下記で説明します。
フィリピンで購入すべきバイク:日本と非日本車の比較

今回は我が家が実際にフィリピンで購入した、バイク2台を比較します。
フィリピンで購入したバイクの基本情報
日本代表
2018 HONDA CLICK 125cc
言わずと知れた日本のホンダが、アジアで販売しているスクーターです。
日本では販売していないようです。
新車で購入しました。
フィリピン代表
2017 RUSI VENUS SC 125cc
中古で購入。
日本人の方が、約2年ほど乗られていたバイクです。
RUSIのバイクについて調べたところ、部品は中国で生産しフィリピン組み立てられているとの事。
ホンダ部品のコピー部品満載とのうわさも聞きますので、実際のホンダ車と比べてみたいと思います。
フィリピンで購入したバイクの価格について
価格については圧倒的にRUSIの方が安いです。
(ちなみに我々は中古で購入しました。価格は4万円ほどでしたので、我が家の場合、HONDAとの値差は約11万円です)
フィリピンで購入したバイクに実際乗った感想
これら2台のバイクに実際乗って、分かったことを下記の比較表にまとめました。
※星5段階評価
HONDA | RUSI | |
乗り心地/走りやすさ | ||
部品の壊れにくさ | ||
外観の劣化しにくさ | ||
ブレーキの利き | ||
エンジンの性能 | ||
収納スペース | ||
総合的な満足度 |
乗り心地/走りやすさ
HONDAに関しては、全く何も問題ありません。何も気兼ねせずに、走ることに集中出来ます。さすがですね。
正直日本人である私は、今までこの水準が当たり前だと思っていましたが、RUSIにのってHONDAのすばらしさを再認識させられました。
というのも、RUSIは基本全てにおいて、我々運転手がバイクに合わせる必要があります。
「RUSIさんのご機嫌を損ねないよう、逆切れされないよう、やさしく優しくヤサシク乗る」必要があります。
そうしないと・・・エンストや故障が発生し、結果運転手である我々が困ることになります。
部品の壊れにくさ
HONDAは1か所から「キュッキュッ」という、プラスチック部品が擦れているような音がしますが、その他は特に問題ありません。
そして・・・RUSIですが、さすがです、やってくれます。
中古車として譲り受け、2か月ほどで早速方向指示器が壊れました。
上記写真の親指部分が方向指示器ですが、左右に押してもランプが点滅し続けません。
よって右に曲がるときは親指で右をずっと押し、左に曲がるときはずっと左に押している必要があります。
不便でしかたありませんので、そのうち直しにバイクショップへ行きます。おそらく500円前後で直してくれると思います。
※2020年6月追記
無事修理してもらいました。修理費は約700円と思っていたより割高でした。
外観の劣化しにくさ
HONDAは基本問題なし。数週間に一度洗車していますが、飛び石以外のダメージは見つかりません。
RUSIは、やはり値段相応ですね。
前の持ち主さんがバイクを屋根のないところに保管していたらしく、日中の日差しや雨を防いていなかった事も原因かとは思いますが、基本すでにぼろぼろです。

上記の写真はRUSIの前方部ですが、小さなヒビが無数にあり、完全に対光劣化(お日様の光にやられた)しています。
またスピードメーターも、すでに透明ではなく曇って見づらいです。
ブレーキの利き
ブレーキの仕様は前輪ディスクブレーキ、後輪ドラムブレーキということで、両車で差はありません。
そして今までの比較と比べ、ブレーキに関しては両車の差が少ないです。
つまり相変わらず優等生のHONDAに対して、問題児のRUSIは多少利きが甘いところもありますが、慣れれば通常の運転では問題無いと思います。
でもRUSIの場合、急ブレーキはほぼ利かないと思ってください。
もちろんHONDAはしっかり止まります。
エンジンの性能
HONDAは相変わらず最高です。朝エンジンをかける際でも、スタータースイッチを1回押すだけでサッとかかり、アイドリング音も静かでスムーズです。
それに対してRUSIですが、スタータースイッチを押しても、HONDAと比べてエンジンのかかりは悪いです。そして何より、一度エンジンがかかっても、いざ発信しようとすると止まることがあります。
しかしRUSIでも一度走り始めてしまえば、基本問題ありません(たまに渋滞でトロトロ走っていると、知らないうちにエンジンが止まっていて焦りますが・・・)。
3人乗りでも、結構なパワーで進んでいきます。
もちろんHONDAは3人乗りでも、全く問題なく初めからバリバリ走ります。
あと気になる燃費ですが、HONDAのデジタルメーターについている燃費計を見る限り、街乗りでリッター45キロ前後です。高速だとリッター55~60キロくらいですね。
RUSIは燃費計がついていないのでよく分かりませんが、HONDAより悪いと思います。
それでもリッター40キロ前後は、あるのではないでしょうか。
収納スペース
今回声を大にしてお伝えしたい点が、この収納スペースです。
というのも、今まで比較した項目は、普段の生活にはそれほど影響がないものでした。
外観のヒビやブレーキの利き、部品が壊れやすいとか、エンジンがたまにエンストするなどは、毎日の生活ではそれほど気になりません。
しかしこの収納スペースは違います。
我が家は基本このスクーターで買い物に行き、毎回買い物袋2個ほどの食料品をもって帰りますが、このHONDAスクーターはシート下収納が大きいので大変重宝しています。
この収納に買い物袋を1つもしくは2つ、そして残りは足元の買い物フックにかけて帰宅します。
ちなみにRUSIの収納は下記の通り非常に小さく、通常の荷物スペースとしては使えません(買い物フックはRUSIにもあります)。
フィリピンで購入すべきバイク:総合的な満足度

日本車(HONDA)と非日本車(RUSI)を比較した結果は上記の通りです。
そして我が家にとっての総合的な満足度は、下記の通りとなりました。
HONDA
RUSI
※星5段階評価
散々評価が低かったルーシーですが、総合の評価は3.5とまずまずです。
これは我が家がこのRUSIを4万円で購入していることもあり、15万円のHONDAとの値段の差を考慮しての判定です。
もしRUSIの新車と比較したらどうか・・・おそらく★は2つですね。
それでも2台目はRUSIにするかもしれません。
なぜなら我が家の場合、これら2台のバイクを使用する割合はHONDA(私)8割/RUSI(妻)2割ですので、2台とも高いお金を出して日本車にするメリットがあまり無いからです。
もし今後奥様がバイクに乗る頻度が増えれば、2台目も日本車にします!
日本車バイクを購入したほうが良い場合
・毎日安心してバイクに乗りたい
・出来るだけバイクトラブルを減らしたい
・荷物をシート下収納に入れたい
・上記の為には、6万円前後を余分に払っても良い
非日本車バイクを購入したほうが良い場合
・まずはお金を節約したい
・外観のヒビやサビは気にしない
・壊れたら、その時に直す
・それほど乗らないから、お金をかけたくない
この情報が少しでもお役に立てば幸いです。
お互い安全運転でフィリピンでのバイクライフを楽しみましょう!
ご清聴ありがとうございました(^^)/
フィリピンでバイクを購入する具体的な方法や、気をつけるべき点については【徹底解説】フィリピンでバイク購入!具体的な方法や注意点についてをご覧下さい。

またバイクを購入した後に必要な登録や定期的な整備については、フィリピンでバイクを買ったら:登録とメンテナンスについてを参照下さい。
